犬に「氏より育ち」は当てはまるのか?

「氏より育ち」という言葉がありますが、これは生まれついた家柄よりも、育つ環境や教育の方が大切ということの例えです。
これは犬にも当てはまるでしょうか?

犬の父母から子への遺伝は明らかになっていないことも多いですが、ネズミを用いた研究においては氏も育ちも影響することがわかってきました。
例えば、おおらかな母のネズミから産まれた子ネズミは、そのまま育てられれば同様な性格になりますが、ちょっと神経質なネズミに育てられると、性格が少し変わってしまいます。

犬の場合においても同じような影響があるとすると、氏も育ちも大切であると言えます。

犬の父母が攻撃性がある場合、子犬に遺伝する可能性が高いと言われています。
その為、ブリーダーの責任は重大とも言えますし、犬を迎え入れる方においては可能であれば父母犬の性格や飼育環境が把握できると安心です。

特に性格については子育てをするのが母犬なので、母犬の影響を受けやすいです。

しかし、遺伝的な要素としては父犬の影響も大きいです。
母犬は出産回数に限りがありますが、父犬は交配のみで子犬を増やせます。
昔、スプリンガー種の犬に「激怒症候群」という病気が急増しましたが、
これは1頭のオスから広まったと言われています。

父母犬の攻撃特性は子犬に遺伝してしまう可能性が高いといわれているので、ブリーダーはより良い犬を後世に残すべく、
日々交配の組合せを必死に考えています。

家庭犬として幸せに暮らしていくためには、「氏も育ちも大切」ということになるでしょう。

犬の一生

生まれてすぐは手のひらに乗るほど小さい仔犬は本当にかわいいですね。

でも、あどけないくかわいい時期はあっという間に駆け抜けてしまい、体はすぐに大きく成長して成犬になります。

年齢を重ねると徐々に落ち着きのある行動になり、やがて貫録が備わっていき、いつの間にか飼い主の年齢を追い越して行ってしまいます。

犬の長い生涯において最も大きな変化は、この生まれてわずか数カ月の間に集約されています。

その小さな犬の体の中では一体何が起きているのでしょうか?

飼い主は犬を擬人化し、人の行動と比べてしまいがちですが、人とはまったく異なる動物種であることを認識し、理解を深めることによってより良い関係が構築できるようになります。

今では動物行動学の研究が発展し、成長過程や様々な行動の理由が解明されてきました。

犬と人との関係も科学的に明らかになってきました。

犬は犬種によっても様々な特性があります。

例えば攻撃性や病気は受け継がれると言われています。

見た目がかわいいというだけではなく、いろいろな特性を知ってから犬を飼うことによって、より良い犬との楽しい生活を営んでいくことができると思います。