犬の成長の変化がギッシリ詰まった新生子期から移行期、そして社会化期について紹介します。
犬は母犬やきょうだい犬と過ごしながら社会行動を学びますが、そこにさらに人が関わることでより良い家庭犬に育ちます。
新生子期(0~2週齢)
生まれてすぐに母犬のおっぱいのところへはいずって行きます。
母犬に完全に頼りきっているので、離れると鳴きます。
首を支えて持ち上げると最初は縮こまりますが、3日後くらいから伸びます。
嗅覚と触覚はすでに発達しているので、においと温度を感じることができます。
8日で前足、10日で後ろ足がしっかりし、12日には乳歯が生え始めます。
移行期(2~3週齢)
前足と後足で少しだけ立てるようになりますが、関節はフニャフニャしています。
自力で排泄できないので、母犬が陰部を舐めることにより排泄をうながします。
14~18日頃から聴覚が発達してきます。10~16日頃には目が開きますが、
視覚はまだ機能していません。骨はばらばらの状態ですが、エストロゲンの働きで
徐々に隙間が埋まっていきます。
社会化期(3週齢~)
24日頃から自力で排泄できるようになり、その時期から母犬や兄弟犬とじゃれ始めます。
28日頃から「ウーッ」と唸ったり、「ワン」と吠えはじめます。
40日頃になると排泄時にしゃがんだ姿勢をとれるようになります。
体の成長は犬種によって変わり、個体差もあります。
5週齢半頃であれば、どの犬種でも自力で排泄できるようになります。
40日頃になると消化機能が発達するので、離乳食を食べ始めます。